◎始まりはいつも雨◎知らない森で、ウフレ。禊の。
私とロビンのジンクスの1つが
【雨が降る時は何かが始まる時】
最初はただロビンだけの話だったの。
彼の人生において雨の日とは
決まって何か「新しい流れが始まる」日だったそう。
私は「へー」くらいにしか聞いてなかったけど
仲良くなり、付き合うようになり、そばで見ていると
面白いくらいに雨が降った翌日〜数日後には
必ず彼の現実に大きな変化があった。
そして結婚してみると当然のように
より連動した私達の現実は一緒に動くことになった。
ちなみに入籍の日は
0:00過ぎる前くらいから雨が降ってきた笑
だから私とロビンにとって
【雨=新しい流れが始まる】ということ。
だから雨が降ってきたらニヤニヤする。
「あ、雨!神様からお手紙来たよ〜」
「また何か始まるのかな〜今度は何だろうね!」
と窓の外を見る。
雨が降るたびわくわくする。
それは悟空かルフィのように子供みたいな純粋さで
「また何か冒険が始まるぞ!♡」といった感覚。
「ねー、でもさー、今からの時期はずーっと雨だよ。梅雨だもん。この時期の雨にもジンクスは生きたままなの?毎日何か始まるってことなの?笑」
とロビンに梅雨について聞いてみたら笑われた。
「もちろん始まるよ。夏が始まるんだ。」
「そうか笑。眩しい季節がやってくるんだった笑」
と私達の「雨は始まる」ジンクスはやはり梅雨にも当てはまったのでした。
窓の外を見て雨に目を凝らしてみる。
同じ雨でも表情が毎回違う。
匂いが違うし、音が違う。
雨粒の強さが違い、
頼りない雨もいれば乱暴な雨もいる。
差した傘を抱きしめてくれるような雨もいれば
トントントン!と遊んで欲しいとせがむ子供のように囃し立てる雨もいる。
雨は生きていて、やっぱり神様からの手紙を届けてくれているんだろうな〜と感じる。
そしたまた雨は巡って空に帰って行くけど
「また今日の雨と違う顔で会う時、私はどうなっているんだろう」と想いを馳せたら
毎回少しだけの間、雨に触れたくなる。
雨の日は、雨との束の間の会話を楽しむ。
雨の日にはこの曲◎雨降れ=ウフレ。
当時両親の不仲で家の環境が悪く、
そんな現実から逃げたいけどもちろん逃げられない状況でした。
「私という体だけここに置き去りにして、
中身の私だけでももう逃げ出したい。
知らない森に逃げ出したい。
そしてそこで雨に降られたら、
私は清めてもらえるんじゃないだろうか。
悲しみも、
どこにぶつけたらいいかわからない怒りも、
涙も、
全部綺麗にしてくれるんじゃないだろうか。
そしたらまた私は元気になって
両親の架け橋になるため笑えるんじゃないだろうか。」
そんな風に考えて逃げ出したくて書いた曲。
エピソード的にはHAPPYな気持ちから生み出された曲ではないけれど
この曲を聴いて連れて行ってもらえる森は
未だにそっと雨を降らせてくれる。
「おかえり」とでも言うように聳え立つ
大きな木に挨拶したら優しい霧雨が包んでくれる。
雨降れ、禊の。
今週のお題「雨の日の楽しみ方」